SVリーグチーム(岡山シーガルズ)の経営が想像以上に厳しそうな話

2026-2027シーズンからクラブ運営法人の決算情報を公開するSVリーグだが

一足早く岡山シーガルズが2025年7月25日に決算を発表した。

2025年3月期の決算内容で2024年4月~2025年3月の間の財務状況である。

その内容はなかなか厳しいものだった。

公式の決算内容のHPはこちらから(https://okayama.v-seagulls.co.jp/news/250725_2)

目次

決算内容

決算内容はというと

営業収益4億4600万円
営業費用5億3200万円
差額▲8600万円

営業損失は8600万円と、けっこうな赤字だが

注意すべきは営業総利益の部分しか公表されていないということ。

どの決算書から引っ張ってきた数字かは不明で

たぶん損益計算書の一部だと思われるが

一般的な損益計算書は

STEP
売上総利益(売上高から商品・材料などを差し引くこと)

売上高から商品や材料などの仕入れ費用を差し引くこと

STEP
営業総利益

売上総利益から家賃や人件費を差し引くこと

STEP
経常利益

営業総利益から営業外収益を足し、営業外費用を差し引くこと

STEP
税引前当期純利益

経常利益から臨時収益を加えたり臨時費用を差し引くこと

STEP
当期純利益

税引前当期純利益から法人税などを差し引くこと

という流れがあり

今回の場合はSTEP2の部分しか公表されていないため

本当の会計情報はなんとも言えない状態なのだ。

もしかしたら当期純利益は赤字じゃないかもしれないし、とんでもない赤字、なのかもしれない。

透明性のある経営をという意図があって今回の決算発表だったらしいが

透明性にかける決算発表の仕方だと感じた…

ひねくれた見方をすると

実は、当期純利益は黒字だったものの

営業利益はマイナスだったため

私たちのチームは結構な赤字で大変なんで、もっと応援して下さいねって意図もあったのかもしれない。

まあ、知らんけど(笑)

赤字の要因

①試合数増加による運営費と遠征費の増加  

  今年度からアウェイ遠征費はチーム負担になったはずで、それまではリーグ側が負担していたはず

②広告収入、スポンサー収入、入場者収入の伸び悩み

  2024-2025シーズンの平均入場者は865人とのことで、SVリーグ14チーム中11位だった模様

③試合数増加による売上機会増加を売上増に繋げることができなかった

SVリーグの売上目標

2026-2027シーズン以降は年間売上6億円以上いかなければSVライセンスが取り消されてしまう恐れがある。

↓SV.LEAGUE2024-2025 Annual Reportより

現状、約5億円近くの売上がある。

レギュラーシーズン第8節が終わった段階で

岡山シーガルズのホームゲームは8回。

現時点での平均入場数は約1196人となっている。

前年度に比べると上昇傾向だが

肝心の成績はというと1勝14敗とかなり苦しんでいる。

勝っているチームが必ずしも集客力があるわけではないが

入場者に対するどうお金を使って貰えるのかが課題。

来年度の決算発表が楽しみである。

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