昨今、データバレーやVolleyStationなど
バレーボールもにデータ分析が普及していますが
その統計情報を基に
どの数値が高ければ勝利できるか、勝率が上がるかという
明確な数値目標は無かったに等しい。
その指標を明確にしたのが南部勝率というわけである。
今回はその南部勝率の結果を、実際のVリーグで検証した論文を紹介する。
南部勝率とは
南部と言えばバレーボールをやっていた方ならご存知の
あの南部正司さん。
あの南部さんが発言した
サイドアウト率とブレイク率を足して100%になればその試合は勝てるんです

この発言から今回の検証が始まったらしい。
ただ、論文でも記載のあるように
1試合毎の目標にしかならず
長期的なチーム作りの指針にはならないと明記されている。
しかし、サイドアウトとブレイクというのは
バレーボールの中で、得点を取るための基礎的な概念になる。
このサイドアウト率とブレイク率を高めることは
チームを強くする上で重要な指針なのは間違いない。
検証の目的と方法
Vプレミアリーグの男女を対象に
レギュラーラウンドの各チームからサイドアウト率・ブレイク率・勝率を抽出。(公式スコアより)
そこから
- 加算モデル
-
サイドアウト率+ブレイク率の合算値と勝敗の関係
- セパレートモデル
-
サイドアウト率、ブレイク率それぞれと勝敗の関係
に分けて検証を行い
それに加えて、南部勝率と実際の勝率との関係をセットごとに分析している。
統計学の計算式を用いて分析をされているが
私に統計学の知識がないため、詳しい内容は割愛させて頂く…

統計学は近いうちに勉強します…
検証の結果
結果としては
セットごとの勝敗はサイドアウト率+ブレイク率=100%を境に分かれることが確認できた。
加算モデルにおいても、相関関係が見られ
セパレートモデルにおいても、同様の結果だった。
ただ、南部勝率と実際の勝率の相関関係の結果では
サイドアウト率+ブレイク率=100%での勝率は約50%となっていた。
合算して120%~130%くらいで勝率は100%に近くなり
強いチームほど100%からの積み上げがあるらしい。
サイドアウト率とブレイク率の数値が高ければ高いほど勝率が上がる。
この辺は実際に論文を読んでみて頂きたい。
バレーボールにおけるデータ分析
私も実際そうだったが
DataVolleyを使ってデータを収集するだけでは
データアナリストとは言えない。
仮設を立てて
そのためのデータを収集し整理し分析し結果を見る。
このようなプロセスをひたすら繰り返して
バレーボールで勝つための数値目標を構築しなければならない。
そのためには今回紹介したような論文を読んで
かつ、統計学を身につける必要がある。
たぶん、現状そこまでできているバレーボールアナリストは少ないんじゃないだろうか。
野球やサッカーに比べて遅れているのは間違いない。
一朝一夕でできないことは確かだ。











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